コエンザイムQ10の効果

コエンザイムQ10と飲み合わせてはいけない薬は

コエンザイムQ10と医薬品との併用

コエンザイムQ10は、体内のエネルギー生産を促したりするほか、抗酸化作用があることで知られている成分です。
人の体内でも合成される物質ですが、健康維持や美容などの目的に活用するため、サプリメントなどの健康商品としても製品化されています。
サプリメントで摂取しても副作用を起こす心配の少ない成分としても有名ですが、医薬品との併用については注意が必要です。
栄養分の補助を目的として摂取したあとには、体内の各器官に作用することになります。
そのため、医薬品を服用している場合には、相互作用を起こす可能性があるのです。
この記事では、コエンザイムQ10と飲み合わせてはいけない薬について、具体的にご紹介します。

コエンザイムQ10と飲み合わせてはいけない薬は?

結論からいうと、コエンザイムQ10には「絶対に飲み合わせてはいけない」という、併用禁忌の薬は存在しないといわれています。
とはいえ医薬品の中には、コエンザイムQ10と併用すると、身体にとって好ましくない相互作用を起こすものもあります。
相互作用とは、二つ以上の物質がお互いに影響を及ぼし合うことです。
医薬品や食品には食べ合わせや飲み合わせが悪いものがあり、知らずに服用すると逆に健康を害する場合があります。
コエンザイムQ10と併用することで、医薬品の効能を増強したり、逆に減少させたりしてしまう可能性が考えられるわけです。
その具体的な医薬品はなにかを、以下でご紹介します。

血圧を下げる薬

「Ca拮抗薬」や「ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)」などの降圧薬とコエンザイムQ10の飲み合わせは、血圧に影響を与えると考えられています。
その理由は、コエンザイムQ10の効能の一つに、血圧を下げるという作用があるためです。
そもそも降圧剤は、高血圧患者に対し、高くなっている血圧を下げるために処方される薬です。
降圧剤ほどではありませんが、コエンザイムQ10も高血圧に対して有効といわれています。
併用するとコエンザイムQ10が薬の作用を増強し、さらに低血圧となることが考えられるのです。
なお、上記はあくまでも降圧剤の分類であり、具体的な医薬品名ではありません。
現在では膨大な数の降圧剤が開発されているため、飲み合わせが不安な際には、医師に詳しい説明を求めることをおすすめします。

抗血栓薬

血管内で血液が固まり、血行を止めてしまう状態を「血栓」といいます。
コエンザイムQ10は、血液を固まりにくくする抗血栓薬と併用すると、その薬の働きを弱めてしまうことが認められています。
血液が固まる仕組みには2種類あり、

が挙げられます。
前者の、血小板による血栓の予防に使われるのは、「プラビックス」や「エパデール」といった抗血小板薬です。
これらを服用している場合は、コエンザイムQ10の摂取を避けるのが推奨されています。

抗凝固薬

フィブリン血栓を予防する抗凝固薬である「ワルファリン」とコエンザイムQ10の併用は、ワルファリンのもつ効果が薄れる可能性があるといわれています。
コエンザイムQ10の作用により、血管内で血液が固まるのを抑える強い作用が阻害され、出血を起こしやすくなったりする場合があります。

コレステロール降下剤

コレステロールを下げるための医薬品は、コエンザイムQ10の減少や不足を招くといわれています。
中でも「スタチン」という高脂血症治療薬は、肝臓内でコレステロールの合成をおこなう酵素の働きを阻害します。
注意したいのは、体内ではコエンザイムQ10もコレステロールと共通のメカニズムで合成されている点です。
コレステロールを抑制する過程で、コエンザイムQ10の生成も同時に抑えてしまうため、併用を避けるのが推奨されています。
特に、スタチン製剤を服用している間にコエンザイムQ10を補わずにいると、健康に深刻な影響を与えるといわれています。
そのほか、「メバロチン」や「リポバス」などスタチン製剤は、同様にコエンザイムQ10を減少させる作用があるといわれる医薬品です。
コエンザイムQ10は、多くのエネルギーを要する心臓などの重要な臓器に、特に多く存在しています。
体内での合成量が減少し、不足が進行するとさまざまな不調を招くだけでなく、最終的には心停止が起こる恐れもあります。
コレステロール降下剤との併用には、特に注意が必要といえるのです。

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