コエンザイムQ10の効果

コエンザイムQ10は男性にも効果的

コエンザイムQ10に期待できる効果や効能というと、老化を遅らせたり疲労を回復させたりするといったものが挙げられるのではないでしょうか。
コエンザイムQ10は人の体内でも合成できる脂溶性のビタミン様物質で、サプリメントや化粧品などに配合される成分でもあります。
その主な理由は、すぐれた抗酸化作用を持つことと、細胞内のミトコンドリアのエネルギー生産を助ける働きによるものです。
アンチエイジングに有効とされるコエンザイムQ10は、女性だけに効果を発揮する成分ではなく、男性にも有益な効能をもたらすものでもあるのです。
この記事では、コエンザイムQ10が男性にも効果的な理由や、期待できる具体的な効能などをご紹介します。

コエンザイムQ10がもたらす男性への効能とは

コエンザイムQ10はもともと体内で作られている物質ですが、加齢に伴い合成量が減っていく特徴があります。
不足した状態が続くと疲れやすさや身体の機能の衰えを感じやすくなるため、意識的に摂り入れることがおすすめといえます。
ここでは、男性がコエンザイムQ10を摂取することによって期待できる、主な効能を3つご紹介します。

男性機能の維持・回復効果

コエンザイムQ10は、ほぼ全身の細胞膜に存在していて、特に心臓や肝臓のほか、男性では精巣に多く含まれている物質です。
コエンザイムQ10には、細胞内のミトコンドリアのエネルギー生産機能を活性化する働きがあるため、男性機能の回復が期待できます。
また、抗酸化作用により血管の酸化や老化を防ぐ効果が期待できることからも、男性機能の回復や維持につながると考えられています。
現代人は過度のストレスや生活習慣の乱れなどによって、体内に過剰な活性酸素が発生しやすい状況に陥っているといわれています。
活性酸素の働きを抑え、体内環境を正常に保つことで、近年患者数や予備軍が急増しているED(勃起不全)などにも効果が見込めるとされているのです。

精子の質の向上効果

コエンザイムQ10の持つ抗酸化作用によって、男性ホルモンの分泌や精子の生成をおこなう精巣を活性酸素の攻撃から守る効果も期待できます。
特に精子は、活性酸素による酸化に弱いという性質があります。
体内に必要以上の活性酸素が増えると、精子の運動率が衰えたり、精子の数が減少したりする原因になるのです。
精巣が活性酸素によってダメージを受けると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が減少し、性欲低下や勃起力の減退につながる可能性もあるといわれています。
コエンザイムQ10の持つミトコンドリアの活性化作用と抗酸化作用によって、精子の質を高めることも期待できるとされているのです。

男性の不妊治療に有効

コエンザイムQ10は、男性不妊サプリメントにも配合されていることが多い成分です。
不妊は女性だけの問題ではなく、男性にもなんらかの問題があると考えられており、そういった場合を「男性不妊」といいます。
男性不妊の原因として多いのは、精子に問題があるという場合で、中でも精子の運動率が低下する状態は「精子無力症」と呼ばれています。
精子無力症とは、精子の運動率が40%以下、前進運動率が32%以下の場合を指しています。
正常な精子運動率は通常60~80%とされ、この運動率が下がると受精能も衰えるため、男性不妊の原因の一つと考えられています。
女性の膣内で放出された精子は、子宮、卵管を通り卵管膨大部までたどり着く必要がありますが、運動率が低いと、そこまでたどり着くのが難しくなると判断されています。
仮に到達しても卵子にうまく侵入できないため、精子の運動率は非常に重要なのです。
そこで有望視されているのがコエンザイムQ10で、抗酸化作用によって精子の酸化ストレスを減らし、運動率の向上を図る効果が見込まれています。
実際にイタリアの理工大学でおこなわれた研究では、精子内のミトコンドリアや血中のコエンザイムQ10濃度が高まり、精子の運動率が改善されたという結果が報告されています。
これは男性不妊の悩みを抱える患者に、1日200mgのコエンザイムQ10を6ヶ月間摂取させた結果によるものです。
その他、200mg以上のコエンザイムQ10の摂取で、運動精子数や精液の改善が確認されたという報告が複数あります。
これらの結果から、コエンザイムQ10の働きによって精子内のミトコンドリアのエネルギーが賦活され、精子運動率の改善に有効と考えられているのです。

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